ニオイで発見できる水漏れ場所

水漏れトラブルの被害は時間とともに拡大していきますから、出来るかぎり迅速な対応が求められます。つまり水漏れトラブルが起きたときは、まず何が原因でどこから水が漏れているかを確認する必要があるのですが、水漏れを発見してなんとか対応しようにも、水漏れの場所がわからなければどうすることも出来ません。
水は高い場所から低い場所へ流れていきます。また、ほんの少し隙間があいているだけでも通り抜けていくことができます。長い時間をかけてしみ込み、除々に移動することも可能です。マンションなどの集合住宅では、天井からの水漏れが起きたとき、すぐ真上の階の部屋ではなんのトラブルも生じていないときがあります。そこからはかなり離れた場所で起きたトラブルによって、壁の中や天井裏などの複雑な経路を経て、思わぬ場所に水がしみ出してくることもあるのです。大型オフィスビルや公共施設など、建物が大きくなればなるほど水漏れの経路や原因を突き止めるのは難しくなります。
それではわたしたちにも何か水漏れの原因を突き止める方法はないのでしょうか。本格的な原因調査と対処方法は専門業者にお願いするとして、最初に水漏れを発見するわたしたちができるのは、漏れている水の色や臭いを確認することです。たとえば明らかな臭いがあれば下水管を疑う必要がありますし、それがさらに生温かい場合はお風呂や台所が原因かもしれません。そうでなければトイレなのかもしれません。臭いもない綺麗な水であるようなら、上水、給水管を想定する必要があります。
水回りのトラブルは、とにかく初期対応と迅速な対処がその後の被害の大小を分けると言えます。水道の修理業者さんが来るまでの僅かな時間でも、とにかく被害を大きくしないよう可能な限り原因を突き止めておくことが、わたしたちに出来るせめてもの対応というわけです。漏れてくる水の臭いや温度は、そういう意味で大きな手掛かりとなるのです。